マルスについて。
先端当てれるならルキナより強い、先端当てれないならマルスは弱い、みたいな話がけっこうある。
ではどれくらい先端当てれたらルキナより強くなるのか? 100%当てなきゃだめなのか、5割でいいのか、3割でいいのか。
それを考えてみたい。
そもそもなんだけど根本のほうが強い場面っていうのがけっこうある。
下り空前はルキナだと単発で終わりだけどマルス根本だと掴みが繋がって、根本のほうが威力が高いということになる。
他にも空下根本横スマとか、下強根本ダウン横スマとか、「根本がコンボ始動になる」という場面がけっこうあって、
そういう場面では根本のほうが強い。
でだ、この記事では一旦それらは無視して考えます。
「コンボを加味しなかった場合、どれくらい先端当てればいいのか」を一旦考えたい。
総合評価は各々またコンボの価値を加味してもらうとして。一旦ね。
あと撃墜面も一旦無視します。マルスの先端だから倒せたとか、根本だから倒せなかったとか、
先端だから早期に復帰阻止の機会が得られたとか。
そのへん単なるダメージの比較ではわからないとこあるけど、一旦無視します。
主要な差し合い技を比較する
さて実際に数値比較をしていきます。
値は「Ultimate Frame Data」というサイトを信用してこれを使います。
1on1補正はなし、OP補正は1.00倍です。たぶん。
そして全技調べるのはさすがにきついので、いくつかの技を抜粋して見ていきます。
まず空前。
マルス先端11.5%、根本8.0%。ルキナ10.5%。
ルキナと比べて先端は+1.0%、根本は-2.5%。
どうでしょう。意外と根本弱いなあとか、ルキナ強いなという気がしてくる。全体的に空中技はルキナが強く地上技はマルスが強いらしい。
空前に限って言えば5/7の確率で先端ヒットするならルキナと同じ期待値になるらしい。7割1分。
次に空後。特にルキナの強い技として知られる。
マルス先端12.5%、根本9.0%。ルキナ11.8%。
ルキナと比べて先端は+0.7%、根本は-2.8%。
空前よりさらにきつい。基本的にルキナの劣化になりそうだ。
4/5の確率で先端ヒットさせられるならルキナと同じ期待値になる。8割。この狭い先端を。さすがに無理だ。
次に空上。空中技ぜんぶ見よう。
マルス先端13.0%、根本9.5%。ルキナ11.4%。
先端は+1.6%、根本は-1.9%。
空前空後よりかなりマシである。
19/35くらいの確率で先端ヒットさせられるならルキナと同じ期待値になる。5割5分くらい。これでも実践だと難しい気がする。
空下。メテオ判定があるので複雑だ。
マルス先端14.0%、根本12.0%、メテオ15.0%。ルキナ12.3%、メテオ14.2%。
メテオに関してはマルスのほうが0.8%高い。
それ以外は先端で+1.8%、根本-0.3%。
かなりマルス優秀だ。メテオを抜きにしても先端ヒット率1/7、たった1割5分を先端当てられればルキナと同じになる。実践ではもっと当たる気がする。
始めてルキナより強い技が出た。
空N。判定が複雑な技だが、一段目と二段目に分かれている。
まず一段目。マルス先端5.0%、根本3.0%。ルキナ4.2%。
次に二段目。マルス先端9.5%、根本7.0%。ルキナ8.5%。
一段目は先端で+0.8%、根本で-1.2%。
二段目は先端で+1.0%、根本で-1.5%。
空前や空後ほどじゃないがやはり減少幅のほうが大きい。ルキナのほうが強そうだ。
さてこっから地上技行きます。
横強。マルスの先端当てやすい技ランキング第一位とのうわさ。
マルス先端12.0%、根本9.0%。ルキナ11.0%。
先端で+1.0%、根本で-2.0%。
先端ヒット率2/3でルキナと同じ期待値になる。66%ほど。意外と強くないらしい。
先端当てやすいとは言っても6割超えは難しくないか。
下強。地上戦の要。
マルス先端10.0%、根本7.0%。ルキナ8.5%。
先端で+1.5%、根本で-1.5%。
先端ヒット率1/2、5割でルキナと同じ期待値になる。
かなりマシなほうだがそれでも5割必要らしい。
上強。判定がいっぱいあって複雑である。ルキナは出がかり/終わり際の二種があり、マルスは先端/中間/根本に分かれている。
マルス先端9.0%、中間6.0%、根本5.0%。ルキナ出がかり7.6%、終わり際8.0%。
出がかりと比べると先端+1.4%、中間-1.6%、根本-2.6%。
終わり際と比べると先端+1.0%、中間-2.0%、根本-3.0%。
計算が難しいがおそらく7割くらい先端が当てられればルキナと同じ期待値になりそうだ。
弱。あんま使わないが一応。一段目と二段目がある。
まず一段目。マルス先端5.0%、根本3.0%。ルキナ3.3%。
次に二段目。マルス先端6.0%、根本4.0%。ルキナ4.7%。
一段目は先端+1.7%、根本-0.3%。
二段目は先端+1.3%、根本-0.7%。
かなり優秀だ。ちなみに一段目二段目どっちかだけ先端があたるとちょうど+1.0%になる。どっちも先端当たることはあんまりない。
片方でも先端当たる機会が1/2、5割あればルキナと同じになる。実際には一段目の根本がいい感じに二段目先端あたりに押し出してくれるので、けっこう当てやすい。
弱に関してはマルスのほうが強いかもしれない。
横スマを比べてみる。最も先端が当たらない技。
マルス先端18.0%、根本13.0%。ルキナ15%。
先端+3.0%、根本-2.0%。
ダメージだけ見るなら先端ヒット率2/5、4割でもルキナに並ぶ。
たぶんこの技の真骨頂は異常な撃墜力にあるので、ここで比べるものではないなと思った。
上スマ下スマDAはそんなに立ち回りで振る技でもないので省略。
NB、横Bも比較が難しいので省略。
下B上Bには先端根本の区別がないので省略。
とりあえず立ち回りというか差し合いのダメージ蓄積目的で振る技はこんなとこだろうと思う。
要点まとめ
・マルスの空下は優秀
・ルキナの空後は優秀
・他の技はだいたい先端ヒット率6~7割程度あればルキナにダメージで並ぶ
結論
「先端当てれるならルキナより強い」とはよく言われるけど、
単純に単発火力で勝とうと思ったらだいたい7割以上の先端ヒット率が必要になるということがわかった。
実戦では5割も当たるかどうか。
自分の試合を実際に振り返りながら、適当なカウンターツールで先端/根本の割合を計測してみたところ、
先端ヒット率はだいたい3割から5割くらいだった。4割くらいが多いが5割を超えたことは一度もない。
使い手の練度が上がれば先端距離調整も上手くなるが、相手の先端拒否能力みたいなのも上がってくると思うので微妙なところである。
個人的な感想としては、マルスで「ルキナ使ったほうが強くね?」に陥らないためには、
先端ヒット率を上げるだけでなく、他の部分を活かす必要があるのではないかと思いつつある。先端6割も当てれる気がしない。
例えば空前根本からコンボするとか、どうにかして異常な撃墜力の横スマを当てるとか。
中%あたりで横強や空中攻撃を先端ヒットさせ、早期に復帰阻止の機会を得るとか(特に復帰の弱いキャラに狙う?)。
根本で微妙に浮いた後の展開を詰めて考えるとか。
横B先端があほみたいに飛ぶのでどうにかして当てるとか。
空下が強いのでこれを軸に立ち回りを組むとか。
とりあえず根本からのコンボをいっぱい覚えるのが早いなあという気がする。
あと横スマとNBがマルスのほうが飛ぶので、より低%からシールドブレイクで倒せるので狙うとか。
難しいキャラだなあと思いつつ、かっこいいので頑張っていきたい。
この記事がマルス使いの参考になれば幸いです。
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