マルス考察:タイムアップを恐れない

自分のマルスの戦い方の指針として、「攻めさせて」「捌いて勝つ」というのがある。

マルスはガーキャンと差し返しが強くて、自分から当てたい高火力コンボや持続の長い技に乏しいからである。

要するに攻めが微妙で待ちが強い。


ざっくり、お互いが「攻め」と「待ち」の二択をやるとして、

マルスが「待ち」で相手が「攻め」てきたら、ガーキャンや足の速さやリーチの長さを活かして逆択で捌くことができる。

マルスが「攻め」たときに相手も「攻め」てきたら? 実はマルス側が負ける。お互いの位置が有耶無耶なので剣のリーチが生きづらく、リターン負けしやすい。

マルスが「待ち」で相手も「待ち」だったら? 何も起きない。これが続けばタイムアップになる。

マルスが「攻め」て相手が「待ち」だったら? これが諸説ある。まず、マルスの攻めをシールドと回避とジャンプだけで凌ぐことはできない。マルスの技はどれも発生が早いし足も速いので見てから防ぐのが難しく、空ぶってもリスクが少ないことが多いからである。マルスの差し込みを凌ごうと思ったら、相手は技を置いたり、攻めにくるステップ部分を殴りに行くという択が必要になる(はず)。そうなると技を振る必要があって、つまりリスクがある。それはもはや「待ち」ではなく「攻め」の一種である。


つまりこういう指針になる。

マルス側は相手が攻めてくると思ったら待って捌き、

相手が待ってるなと思ったら攻めて崩す。


注意すべきは、リターンにかなり差があるということである。

マルスが相手の攻めを捌いたとき、一回につきだいたい10%くらいのリターンがある。ガーキャンとか差し返しとか。

待ってる相手にマルスが差し込んだ場合も、リターンはだいたい10%くらいになる。滑り横強や下強や対空空前など。

ただしマルスの攻めが相手の攻めで潰された場合、相手の高リターン技はだいたい20%から40%くらいある。これがでかい。

そしてお互い待った場合は、とりあえず何も起きないがタイムアップが近づく。自分が勝ってるなら若干有利になるし負けてるなら若干不利になる。


つまり最も恐れるべきは「攻めに行って、相手のデカい技を食らう」ことである。これを防がなければならない。

逆に「攻めきれずタイムアップになる」のはそこまで恐れる必要がない。技を被弾するのに比べれば時間が10秒や20秒減っても大して変わらないし、その後自分がリードすれば時間の短さが今度は有利に働く。

マルスとしては、待つぶんには相手の攻めを防げるしそうでなくてもゆっくりタイムアップになるだけで済むのに、

マルスから攻めにいくと相手の攻めと殴り合ってリターン負けするかもしれなくて、攻めが通ってもせいぜい10%くらいしかリターンがない。

ということで、めちゃくちゃ待ったほうがいい。攻めは本当に少しでいい、ギリギリタイムアップしない程度で。


何ならタイムアップしていいという説もある。マルス側がタイムアップを恐れて無理に攻める読みで相手が技を合わせに来たところを実はマルス側待ってましたってガーキャンを取る、という択もあるので、本当にあとちょっと待たれたら勝つための時間が足りなくなる、という最終局面に至ってもまだ待つ選択肢は活きている。結果的にタイムアップで負けても駆け引きにはなっている。攻めすぎて負けるのもタイムアップで負けるのも同じ負けである。


実際の試合だと全然タイムアップする展開にならない。マルスから見て「今リードされてるから攻めなきゃな、待たれると厳しいな」と思ってても相手のほうからなぜか攻めてきてくれて、それを捌いているだけで逆転できる試合が多い。どうして?

ここで書いておきたいのは、相手がじっくり待ったとしても自分も焦らず待ったほうがいい、ということである。ちゃんとフェイントを混ぜたりステップで揺さぶったりする。差し込みばかり狙うんじゃなく、ちゃんと回避や置き技にリスクを付けたり、相手のほうから差し込めないようにガードや垂直ジャンプを混ぜながら、タイミングがバレないようにたまに攻め込む。そしてタイムアップまでに自分が逆転する見込みがあればいい。

特にマルスは攻めすぎると簡単に負けてしまう。自分があっさり負ける試合はいつも攻めすぎてるせいだなと思う。じっくり組み合って負けるのなら地力が足らないが、焦って攻めすぎて負けるのならそれはマルス使いとして精神力が足らない。対飛び道具キャラとか特に顕著である。


ということで、待てる相手にはタイムアップ不利でも時間を使って待ちながら攻める、という指針。

たまに軽量ファイター相手とかで「待ってても攻めを捌ききれないが、相手の攻めとこっちの攻めがカチあってもリターン差で勝ってる」ということがあり、そういう試合はまたちょっと違う考え方になる。対フォックスとかヒカリとかシークとか。今のところそういう組み合わせがかなり苦手なので、また考えたい。


2022年7月13日 16時10分に投稿

お気に入りしたユーザー

コメント

コメントはありません。