オフ大会のすゝめ 

某Z氏「オンとオフは全然違うから!」

   「今のオフなら確認できてたな〜」


2021年俺「うっわまた言い訳してるよ。プレイめっちゃ上手いのになんでこんな言い訳してるんだろ…」


2022年俺

「ごめんなさいZさん。オンとオフは全く違います。めちゃくちゃ確認できます。崖の展開おもしろいです。」


 これは、私がスマブラオンライン勢からオフライン勢にたった一年で染まってしまうお話。



 まずは自己紹介を。私の名前ははるっち。どこにでもいるスマブラが大好きな大学生です。大学進学と同時に始めた1人暮らしのお供としてSwitchとスマブラを買ったのが始まり。それが2020年の頃だった

 使用キャラはDLC第1段のイケメン枠「テリー・ボガード」。異論は認めない


 突然だがみなさんはスマブラのガチ対戦をオフラインでやったことはあるだろうか。私も今となっては沢山のオフシーンに足を運びオフ対戦を楽しんでいるが、2020年の私はほとんどオンラインのVIPマッチや専用部屋でスマブラの1on1を楽しんでいた。もちろん当時は某ウイルスの影響でオフイベントはほとんどなかったが、友人と一緒に家でスマブラをする機会はあった。

 まぁ、友人はスマブラをまじめにやってはいないので(というかこれが普通)私が手加減したりアイテム乱闘で遊んだりするのがほとんどだったが…


 そういうわけで2020年、私はオフ対戦をまったくやってこなかった。というより、オンライン対戦で満足していた。スマブラ配信者も多く、環境にはまったく困っていなかったのだ。


 しかし、オフシーンに触れる機会はすぐ訪れる。私は1人暮らしで宮崎に住んでいるのだが、宮崎のスマブラオフを運営している「てげブラ」が2020年の12月頃に小規模のオフ対戦会を開いてくださった。その告知がツイッターで私のもとにも届き、せっかくの機会だし参加してみようと思い参加をした。

 この対戦会で私はオンラインとオフラインの圧倒的な違いを……

感じなかった



 別に普段と変わらない強さ。VIPマッチと同じくらい勝率はいい。1人得意だと思ってたデイジーにボコボコにされてしまったが単にこの人が強いのだろうと思っていた。なんならその人以外には勝ち越していた覚えがある。


 当時相当嫌われていたテリーを使っていた私。よく配信のコメントで「オンラインキャラだからオフだと弱いからなぁ」と嫌味を言われることが多かったが、そんなことないやんと思う1日だった。


 もちろん、今回の対戦会の人たちは全員いい人で楽しい対戦会だったな。また行きたいなと感じる1日でもあった。


 そして2021年になり、ウイルスも少し落ち着き、世界でスマブラオフシーンも増えてきて興味が湧いていた。湧いてはいたが2020年の初オフの印象から、さほどオンと変わらない人の顔を見ながらガチ対戦ができるとだけのイメージだった。そのころにオフで有名なプロゲーマーZ氏の存在を知りYouTubeの切り抜きを見る機会がふえた。

「オンとオフは違う!」

 彼はそんなことをよく口にしていた。

言い訳だ。私はそう思っていた。理論上たしかにオンとオフは遅延の差がありキャラの動かし方が違うのはわかる。だがたった数フレームの違いがそこまで影響があると思っていなかった。

 そんなことを思っていた矢先、昨年対戦会を開いてくれた「てげブラ」さんが対戦会ではなく大会を開くことを告知してきた。あの対戦会からオフシーンに触れなかったので久しぶりに参加を決意。そしてオンとオフに違いはないことの再確認をしにいった。


 大会の前日、なんと「てげブラ」さんは前日強化合宿という名の対戦会を設けてくれていた。試合ができるないいなと思い、もちろん参加。しかしそこである違和感に襲われた


 「あれ?動かない…?急降下がでない…?あれぇ…」


 キャラコンが不安定になっていた。強化合宿の前日のVIPマッチは普段通りできていた。何かがおかしい。オフの方が動かしにくいじゃないか。それもそのはず、前回の対戦会の私のスマブラ歴は約半年。あれから1年以上オンラインをやっていたのだ。完全に私のキャラコンはオンライン仕様になっていた。

 その日初めて気づいたオンとオフはの違い。そして昼休憩を挟んだ後からのフリーでようやくオフに慣れてきた。すると新たな違和感が襲う

「なんかみんな…ジャスガうめぇな…崖もなかなか上がれないな…」

 私レベルの VIP帯では技の擦り合い。どっちが先にコンボ始動技を当てるかのゲームだったと今は感じる。それがオフでは通用せずリスクリターンを全員がしっかり考えて戦っていた。有利なターンを絶対に逃さない。逃しても細かい場面で着実にまた有利展開を取っていく。VIPマッチとの違いを痛感した私は明日の本戦が不安になった。


 そして翌日の本戦。私は会場に来て驚いた。タミスマやスマブラ動画で見たことある強豪スマブラーが多く参加していたことに気づいたのだ。レート2000も中にはいる。こんな中で私は戦えるのか不安だった。

 予選はなんとか1位抜け。前日の対戦会に出てオフ慣れしていて本当によかったと思う。そしてAクラストーナメントが始まった。1、2と順調に勝ち進めていたが3試合目くらいのときに「配信台」というものに呼ばれた。実際にYouTubeで試合を生放送される例のアレだ。まさかオフ大会1発目で配信台とは思ってもいなかった。相手は誰だと緊張していると見たことある顔が現れた。1年前の対戦会で私をボコボコにしてくたデイジー使いの人だった。

「あぁ、こういうこともあるんだな…」

 私は感動していた。1年前のリベンジができる機会がこんな熱い形で実現するとは思ってもいなかった。私がオフ大会にハマったきっかけは間違いなくこの場面だろう。結果は1-2で負け。3試合目で完全に動きを把握された感じだった。

 私はここで終わりか。まぁまぁな結果かな。と思っていたがスマブラの大会はダブルエリミネーション方式。一回までの負けは許されるのだ。高校の部活で剣道部をしていた私は一度でも負けたら終わりの大会ばっかりだったのでとても新鮮だった。次の相手は誰かな…そう思って待っていると

「はるっちさーん。配信台でーす」



 またかよ!!そして相手はレート2000の麺ロックマン使い。結果はボロ負け0-2。私の初めてのオフ大会はベスト6という結果になった。まぁまぁ健闘したほうではないかと自分を褒めながら帰宅した。


 そのオフ大会から私はオフシーンにどっぷりハマった。今までオンラインで顔もわからない初めましての人とばっかり試合をしていた私にとって刺激が強すぎた。もっとオフに。九州のオフ大会はないか。肥後ブラ?九龍?なんでもいきます!うおおおお!!そうして私の2022年はオフスマブラ一色のような1年になった。


 スマブラのオフイベントはとても有意義な時間になると分かっていただけただろうか?現在2023年でこれからのスマブラオフシーンはもっと熱くなると私は感じている。きっと調べてみると意外なところにスマブラオフができる場所があるかもしれない。オンラインも悪くはないがオフでしか味わえないあの独特な雰囲気、緊張感を是非味わっていただきたいと私は思う。


 ちなみにオフ勢になった私はオンをサボりまくりスマメイトで一時期沼ってしまったのでハマりすぎには注意したほうがいいぞ















2023年2月9日 16時45分に投稿

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