スマブラのせいで大切な友情が壊れてしまった

オレは3DSからスマブラを始めて、どうしてもできないテクニックがあった。
それは、SJ。小ジャンなんて呼び方をしている低めにジャンプをするアレである。


始めた当初は、色んな人から必須テクというか当たり前にできるものだとか言われてきたが、スマブラ初心者だったオレは全くできなかった。
スラパを強くはじきすぎているのか、弱くはじきすぎているのか。何が原因でできないのかわからないのが余計につらかった。



プリン「ぷい」



プリンちゃん違う。もうちょっと小さくジャンプしてほしいんだ。


そうは言ってもプリンちゃんは大きくジャンプするばかり。
多分使い手であるトレーナーのレベルが低いから、プリンちゃんはいうことを聞いてくれないのだろう。
ポケモンに命令を聞かせるためにはジムバッジが必要なのだが、この時の自分はタケシバッジすら所持していないほどの実力だったのであろう。


やってるうちに親指の真ん中あたりが痛くなってきた。少しだけ腫れてきた気がする。



オレ「なんかちょっと痛いな……小さく小さく………!」



プリン「ぷい」



-GAME SET-



結果、何度やってもダメだった。
次第にスライドパッドがはずれやすくなるようになり、いらだち始める。



オレ「もうなんで大きくジャンプしちゃうんだよ!………スラパくそだな」



オレができないだけなのに、どこかでスラパのせいにしてしまう自分がいた。
違うだろう?道具に罪を押しつけるのは、いつだってそれを使うプレイヤー自身であり、本当にくそなのは自分の気持ちそのものではないのだろうか。


このままやっていても何も進展がなかったので、スカイプでお世話になっている師匠と呼ぶその人に尋ねることにした。



オレ「こないだ話があった小ジャンなんですが…」



師匠「できるようになりました?」



オレ「い、いや…その……」



師匠「やっぱり難しいのかな」



そうして、師匠はオレに小ジャンを見せてくれる



オレ「やっぱり安定してできるんですね」



師匠「やり方さえ覚えれば簡単ですよ。よかったらコツを教えましょうか?」



まさに神。師匠のありがたいお言葉。


しかし、今まで師匠にはおんぶにだっこにかたぐるま状態だったから、せめて基本である小ジャンくらいは自分で身につけたい。
それに、いつまでたっても頼ってばっかじゃ成長なんてしやしない。


当然ここで素直に教えてもらえるオレではないが………知りたい。小ジャンができるようになりたい。それがオレの本心だった。



※ここからは副音声(心の声)と合わせてお送りします。



オレ「そんな、教えてもらうワケには……」



副音声「(何言ってんだオレ、素直に教えてもらえって!)」 



師匠「教えなくていいんですか?」



副音声「(めっちゃ教えてほしい。もうイライラMAXで今すぐにでも教えてほしい!)」



オレ「なんとか自力でがんばってみます」



今も昔もオレはオレ。こうゆうのかっこよくね……って何いってんだオレ、強がるなよオレ!



師匠「ヤ、ヤセガマンしなくても…」



…バレバレ!Σ(゚Д゚)



オレ「そ、そんなこと…」



副音声「(オレはプリン使いだ。小ジャンが必須なんだよ!)」



師匠「…そうですか、わかりました。じゃあふつうに対戦しましょうか」



そして、再び対戦を始める。










オレ「この鈍感」


師匠「え?鈍感?」



しまった副音声と間違えた


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レート:1554→0→1554



2016年5月14日 16時24分に投稿

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