7月31日。私は走っていた。
サークル活動中にも関わらずTwitterを眺めていた私は、TLの中に「フォックス弱体化」という情報を見たのだ。瞬間、心臓の鼓動が高鳴った。
フォックスが?弱体化?なぜ?
気づくと私はサークルを早退し、走っていた。
(実はなんと1年ぶりのサークル参加だったためメンバーにはすっかり存在を忘れられており、1年前に酒を呑み交わした仲である彼らから「誰おまえ?」という冷たい視線を浴び続けることに耐えかねて早退しただけというのはこの際伏せておきたい真実である)
早く、家に。自分の目で確かめなければならない。Twitterの情報は当てにならない。そうだ。嘘かもしれないじゃないか。
走った。
息も絶え絶えになっても走って
走って
全力で走って
1分後に駅に着き快速電車に乗った。
たかだか1分の走りで息が切れるとは私の体力も落ちたものである。
電車の中でうまるちゃんの最新話の違法視聴もとい神からの享受を済ませると、あっという間に最寄り駅に着いていた。
一刻も早く帰らなければ。焦りながらも私はファミマでヤンジャンを立ち読みしスパイシーチキンを購入すると、それを食べながら帰路を辿る。
自宅の扉を開けるや否や2階に駆け上がり、WiiUの電源をつける。
額には汗が滲んでいた。
これはあくまでフォックスへの愛ゆえに生じた冷や汗であり、断じてスパイシーチキンの辛みにより吹き出た汗ではない。
あくまで、フォックスを心配するあまり流した汗なのである。
見慣れたモード選択画面からトレモに入る。
そこで私は、彼の、フォックスの、変わり果てた姿を見ることとなった。
なんと……
弱連が削除されてしまったのである!
私は思った。
喉乾いたな。
スパイシーチキンに口の中の水分を奪われたのだ。ここでファミマで同時購入したコーラをラッパ飲み。うまるちゃんに影響を受けていることは言うまでもない。
げっぷと大きく一息吐いて、私は考える。
はたしてフォックスは終わりなのか?
否、そんなことはないはずだ。
むしろ弱の3段目が繋がるようになったことにより、シークゼロサムファルコンファルコルイージヨッシーゲッコウガ辺りには以前より戦いやすくなったのではないか?これは安定性が増したと言えるはずだ。
それにほら、あの有名プレイヤーを見てみろ。やはり実質的強化と言っている。
ははは、これはフォックスの未来は明るいぞ。
しかし後に私は思い知ることとなる。
弱連削除、それはすなわち弱弱からの連携もすべて削除されることだということを。
バーストも以前より格段に難しくなったということを。
弱連があった頃とは相性が逆転さえしそうなキャラたちが出てきたということを。
そして、ファミマのスパイシーチキンよりミニストップのジューシーチキン辛口の方が美味しいということを。
次回、「西の服部vs東の工藤vsダークライ」
ご期待ください。
2015年8月24日 01時11分に投稿