アピール=煽りとはどこから来たのかを考える

なぜか話題に上がりやすいネタなのでちょっとだけ考えてみる。


appeal

意味:(名詞)訴え、懇願、上訴、魅力 (自動詞)強く求める、訴える、上訴する、変更を求める、興味をそそる etc…

カタカナのアピールは主に「魅力を伝える」とかそんな意味でよく使われる模様。


煽る

意味:風に物が動かされること、ある物事に強く働く勢い、そそのかす、ある行動を起こさせるよう仕向けること etc…

辞書とかには大体こう書かれてる。


正直言葉の意味だけ取り上げてもあんまり意味がなさそうだけど一応。

大多数の人は煽り=挑発行為だと思っているはず、なので挑発についても調べた。


挑発

意味:相手を刺激して事件などを起こさせるように仕向ける、または好奇心や欲情などを掻き立てるよう仕向けること。

「煽る」欄の最後の意味≒挑発の意味と捉えても問題なさそう。


「相手の感情を刺激する行動」とか「相手の神経を逆なでする行動」が、煽りや挑発行動に分類される。


ここで大事なのはそういった行動を受ける相手、「受け手」がいること。

スマブラのCPUを相手取って撃墜アピールを決めたところで、ただの自己満足で終わる。

受け手がいることで初めて送り手は「煽り」のスタートラインに立つことが出来る。

そして、受け手の感情を刺激したり、神経を逆なでさせることが出来れば、送り手は「煽り」のゴール地点に到達できたことになる。

裏を返せば、受け手が「煽り」と捉えなければ、そこで送り手が「煽り」としてとった行動は「煽り」としての機能を失う、ということである。

「煽り耐性がない方が悪い」という主張はここからきてると思われる。


「別に煽るために撃墜アピールをしているわけではない」という主張がある。

これはさっきのものとは違うケースで、

送り手が「煽り」としてとったつもりのない行動でも、受け手が感情を刺激されたり神経を逆なでしたらそれは「煽り」として機能してしまう。

「騙す方も悪いが騙される方も悪い」とよく似ていると思う。


で、こういう議論が発生する場所のほとんどは、「意思疎通ができない状態のオンライン」

理由は1つ、相手のことがよくわからないこと。


考えてみてほしい、オンラインでの対戦、顔もわからない、ボイスチャットもない、わかっているのは相手の使用キャラクターのみ。

…不気味である。顔見知りや知人ならばともかく、繋がりが薄い、或いは皆無な対戦相手というのは情報が少なすぎる。恐ろしいことは言わずともご理解いただけるだろう。

実際、相手の考えや情報が少ししか把握できず、それらを無視できない状況というのは人間にとって物凄くストレスを感じる研究結果が出ているらしい。

(電車内で電話をしている人にイライラするのは会話内容が半分しか聞こえず、それでいて無視できないものであるからとのこと。「電話 電車内 イライラ」とかでggろう)

そういった状況で「撃墜アピール」をされた!対戦相手に悪意があろうとなかろうと、受け手からすればよくわからない行動をされた!

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そりゃこうなる人もいるでしょう。


米アピールは用法容量を守って正しく使おう。

以上。

2017年6月30日 18時43分に投稿

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