―午前10時50分 スマメイト警察生活環境課
部下「警部、このニュースを…」
ジョーンズ「ん?」
【◯◯月△△日XX時**分】大乱闘スマッシュブラザーズの対戦・交流サイトであるスマメイトにて、何の連絡もなく無言で対戦中止を繰り返す者を発見したとスマメイト保安ボランティアが報じた。現在、犯人の特定および捜索が行われている。
ジョーンズ「無言中止か…」
部下「くだらないですよね。こんなの放っておけばいいのにと思います」
ジョーンズ「ほう。話は変わるが、君は課外授業という言葉を聞くとどう思う?」
部下「い、いきなりなんですか?」
ジョーンズ「いいから答えなさい」
部下「課外授業ですか…。うーん、なんか居残りや追試を思い浮かべるいやな言葉ですかね」
ジョーンズ「そうか。オレはな、聞くだけですごくムラムラする言葉だと思う」
部下「え?」
ジョーンズ「これは文章での説明が難しいが、とにかく何とも言えないエロティックな気持ちになる。分かってほしい、この熱い気持ちを(倒置法)」
部下「すみません、やはりおっしゃってる意味がよく分からないのですが…」
ジョーンズ「いいか。まず課外の時点でちょっぴりムラムラするだろ。何か特別な空間、ふつうではない状況が興奮をそそる。それに授業とかいうエロティック以外の何物でもない単語がくっついてきたら、オレはもう白旗を両手に持って涙を流すしかない。課外授業という言葉は最高の四字熟語なんだ…」
部下「は、はぁ…」
ジョーンズ「そしてオレが最も嫌いな四字熟語は無言中止。無言という言葉ダメ。中止という言葉ダメ。オレは無言中止が許せない…」
部下「し、失礼しました。先ほどはくだらないなどいった発言をしてしまい申し訳ありませんでした」
ジョーンズ「まるでスマメイトで晒された人間が謝るようなテンプレ謝罪だな」
部下「これから気持ちを入れ替えて、こういった事件にも真摯に対応しようと思います。警部、改めてよろしくお願いします」
ジョーンズ「ああ、たいよろだ」
部下「早速ですが警部。先ほどの事件に関して他にも被害者がいたようで、今こちらに来ているそうです」
ジョーンズ「よし話を聞こう。何か分かるかもしれない」
―午前11時30分 スマメイト警察第一応接室
部下「では、こちらへどうぞ」
被害者A「くそぉぉぉぉ!!!」
部下「お、落ち着いてください」
ジョーンズ「大丈夫ですか?かなり興奮しているようですが」
被害者A「聞いてくれYO!こっち1本取ったんだYO!なのに無言で対戦中止とか意味わかんねーYO!」
部下「それはお気の毒に…」
被害者A「そのあと何度もコメント欄で何があったか聞いたけど無視されてYO!対戦中止にされたあげく違う対戦部屋に入ってやがったYO!」
部下「これは間違いなく規約違反をしてますね」
ジョーンズ「ちなみにですが、その1本取ったときの試合内容を教えてもらえますか?」
被害者A「試合内容が何か関係あるのかYO?」
ジョーンズ「問題の背景を知るうえで、試合内容は重要な調査項目になりますので」
被害者A「ああ、基本崖待ちでひたすらボールと礼拝を打つ」
ジョーンズ「…」
被害者A「相手が崖の方にきたら、また反対の崖にいってボールと礼拝を貯める」
ジョーンズ「………ご協力ありがとうございました。もうお帰りいただいて結構です」
被害者A「まだ話は終わっちゃいねえYO!礼拝を貯めた後、相手がまたこっちにきたら反対の崖に行って」
ジョーンズ「君、この方をお見送りしてさしあげなさい」
部下「はい」
被害者A「おいおい、まだ続きがあるんだYO!また近づいてきたら、反対の崖にいってボール打って礼拝貯めてYO…」
―午前11時45分 スマメイト警察第一応接室
部下「警部もう一人います」
ジョーンズ「お通しするんだ」
部下「どうぞこちらへ」
被害者B「失礼します」
部下「まず、無言中止での状況をお聞かせください」
被害者B「はい。フレンド交換をして互いに承認されたところまでは特に問題なかったのですが、そのあと部屋が作られず、スマメイトに戻ったら対戦中止になっていました」
ジョーンズ「なるほど。詳しく調査しますので、お名前をお聞かせください」
被害者「はい。ベヨクラチコソニディディーと申します」
ジョーンズ「ご協力ありがとうございます。もうお帰りいただいて結構です」
―午前11時48分 スマメイト警察生活環境課
部下「これで一通り事情聴取が終わりましたね」
ジョーンズ「ああ、たしかにどれも無言中止されそうな要因がなくもなかったが、規約違反という点では何も問題はなかった。とゆうか、そもそもいかなる場合も無言中止は良くない」
部下「そうですね。しかし最後の方の名前は悪の塊みたいな名前でしたね」
ジョーンズ「ああ、ロゼッタという文字が1文字もないのにチコ単体で名前が入っているところから見ると、かなり殺意の高い名前に仕上がっていたと思う」
部下「これは対戦相手に相当なプレッシャーがかかったことでしょうね」
ジョーンズ「だが、対戦中止の理由には全くならない」
部下「おっしゃる通りです。さて、警部どうしましょう?」
ジョーンズ「これからスマメイトに行って張り込みをしよう。オレ達の手でやつを逮捕するんだ」
部下「分かりました。スマメイトへ向かいましょう」
―午後1時30分 スマメイトレーティング対戦
部下「警部…」
ジョーンズ「あぁ…」
[終了] 16782 Cさん VS Dさん
[終了] 16781 Cさん VS Dさん
[終了] 16780 Bさん VS Aさん
[終了] 16779 Aさん VS Bさん
[終了] 16778 Aさん VS Bさん
部下「誰もメイトやってません」
ジョーンズ「なぜこんなことが…」
部下「よく考えたら、今の時間は午後1時を過ぎたころ。当然、学校や会社に行ってる学生や社会人のみなさんは誰もやってるはずがありません」
ジョーンズ「はやとちりしすぎたか」
[募集] 16783 Eさん 対戦相手待ち
[終了] 16782 Cさん VS Dさん
[終了] 16781 Cさん VS Dさん
部下「と思ったら警部、よくみたらひとり対戦募集してるプレイヤーがいます!」
ジョーンズ「なんだと。ニートじゃないのか、いやニートだ、ニートに決まってる」
部下「どんだけニートに過剰なんですか」
ジョーンズ「もしかしたら、やつのことについて何か知ってるかもしれん。聞き込みをしよう」
部下「分かりました。僕が行ってきます」
[対戦] 16783 Eさん VS 部下
[終了] 16782 Cさん VS Dさん
[終了] 16781 Cさん VS Dさん
部下「すみません、つかのことをお伺いしたいのですが、最近このあたりで無言で対戦を中止を繰り返すプレイヤーがいまして、そのことについて何か分かることがあればお話しいただきたいと…」
[終了] 16783 Eさん VS 部下
[終了] 16782 Cさん VS Dさん
[終了] 16781 Cさん VS Dさん
ジョーンズ「どうだった?」
部下「反応がありませんでした」
ジョーンズ「おそらく放置or寝落ちというところだろう。無言中止ほどでもないが、これも相手の時間を無駄にさせる悪質な犯罪だ」
部下「うーん、どうしましょう?」
ジョーンズ「とにかく犯人が現れるのを待とう。しばらくスマメイトで待機するしかない」
部下「分かりました。これって何か特定の対戦相手をスナイプしている人の気分になりますね…」
―午後8時20分 スマメイトレーティング対戦
部下「警部、起きてください!」
ジョーンズ「ん、何だ?」
部下「やつが現れました、そして…」
プレイヤー 犯人
ステータス 対戦中止
プレイヤー Fさん
ステータス 対戦中
Fさん
部屋が見えないのですが、よかったらこちらで立てましょうか?
部下「無言中止してます」
ジョーンズ「やはりか。とゆうか対戦相手のコメントがあまりにも切ない…」
部下「どうしましょう」
ジョーンズ「今がやつの行動時間と断定し、やつが部屋を作ったら突入しそこで確保するんだ」
部下「了解です」
ジョーンズ「ここが勝負所だ、気を抜くな…」
[募集] 16784 犯人 対戦相手待ち
ジョーンズ「よし、やつが部屋を作ったぞ」
部下「では、行ってきます」
ジョーンズ「くれぐれも慎重にな」
部下「はい」
[募集] 16784 犯人 対戦相手待ち
ジョーンズ「ん?なぜ対戦が開始されないんだ」
部下「すみません警部、部屋に入れませんでした」
ジョーンズ「なぜだ?…まさか、オレたちの存在に気づき先にブロックされてしまったのか!」
プレイヤー 犯人
今期レート 1543
プレイヤー 部下
今期レート 1012
部下「レート足りませんでした」
ジョーンズ「雑魚が」
部下「申し訳ありません、レート制限をかけられてしまうと手も足も出なくて…」
ジョーンズ「力不足なのは個人の問題だから何とも言えないが、レート1012って一体どんなプレイをしたらそうなるんだ。レート制限400ですら制限されるってある意味すごいぞ…」
部下「やはりスマメイトは強者が多く、気がついたらこのような成績に…」
ジョーンズ「君が使ってるキャラは?」
部下「チノちゃんです…」
ジョーンズ「ん?チノちゃん?」
部下「あ、すみません『ご注文はうさぎですか?』のチノちゃんです…」
ジョーンズ「いやいや君何言ってるの、ごちうさかどうかを聞きたいんじゃない。何のキャラを使ってるか答えろ」
部下「すみません、剣術Miiです…」
ジョーンズ「紛らわしいうえにそんな雑魚キャラを使うとは…」
部下「分かってはいるのですが、チノちゃんに似せたMiiがあまりにもうまくできたものでつい…」
ジョーンズ「それにしたって、なぜ3種あるMiiの中でも一番未来も希望もない剣術Miiを選ぶのかオレには全くもって理解できない」
部下「返す言葉もありません…」
ジョーンズ「もういい、オレが行く」
部下「警部自らですか。失礼ですがレートはおいくつくらいで?」
プレイヤー ジョーンズ
今期レート 1500
ジョーンズ「君とは格が違う」
部下「これって何もしてないやつでは…?」
ジョーンズ「やつが部屋を作ったみたいだ。行ってくる」
部下「どうかご無事で。何かあればすぐに駆け付けます!入れませんが」
プレイヤー 犯人
今期レート 1543
ステータス 対戦中
プレイヤー ジョーンズ
今期レート 1500
ステータス 対戦中
ジョーンズ「…」
犯人「…」
ジョーンズ「さぁてお待ちかね!やっと君との対戦ができて嬉しいよ!心の叫びは届いていた。実は寂しかったんだろ?注目されたかったんだろ?間違ったことをしているとは思いつつも…本当はみんなと一緒に対戦したかったんだろ?まだスマメイト始めたばっかならしかたない!まだやり直すことができる!これからはルールを守って楽しく対戦しよう。数分の時を超え、今こそいざ尋常に、対戦よろしくお願い…」
プレイヤー 犯人
レート 1543
ステータス 対戦中止
プレイヤー ジョーンズ
レート 1500
ステータス 対戦中
ジョーンズ「いや、まだコメント送信してねぇって」
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1500[最高レート1500、最低レート1500、最終レート1500]
ジョーンズ「何もせず逃げられた」
部下「部屋に入って10分もコメント考えてたらそりゃそうなりますよ」
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