ネス太郎と鬼キャラ退治

むかしむかし、あるところに、おじさんとおばさんが住んでいました。
おじさんはデスマウンテンへしばかりに、おばさんはゾーラ川へ洗濯に行きました。


おばさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。



ゼルダ「なんて大きな桃なのかしら。…桃といえば、同じ姫なのにキャラランクが私より上の浮遊ケツ女を思い出すからなんとなくイヤな感じだけど、まぁいいわ、とりあえず持って帰りましょう」



おばさんは大きな桃を拾いあげて、家に持ち帰りました。



ガノン「ただいま」


ゼルダ「しばかり乙。それよりもこれを見て」


ガノン「何だこれは?大きな桃じゃないか」


ゼルダ「そうよ。リオレイアをかいくぐって何とか運搬してきたの」


ガノン「(リ、リオレイア?)…と、とにかく、わしの自慢の振り向き魔人拳で割るとするか、そりゃああああああ」


ゼルダ「やめなさい。稲妻キック」


ガノン「ぐはっ」


ゼルダ「そんなアホみたいな割り方するやつどこおる?」


ガノン「な、何だと。しかも何で関西弁…」


ゼルダ「いい?そんなバカみたいな力で割ったら桃の中に入っている子供はどうなるの?


ガノン「…………ん?え?え、今、な、何?なんて?」


ゼルダ「これだから力のトライフォースしか持ってない脳筋ブタ野郎は困るのよ」


ガノン「ちょっと待ってくれゼルダ、色々つっこみたいところが多すぎる」


ゼルダ「何よ」


ガノン「まず、わしの魔人拳を止めるのになぜ強力なふっとばし力がある稲妻キックを使ったんだ?アーマーないから弱でもいいんじゃね。あと脳筋ブタ野郎って呼ぶのやめて、おでこの生え際後退がまた進む。それと、桃の中に…なんだ、子供がどうとか聞こえたんだが…」


ゼルダ「そうよ。桃の中に子供が入ってるの」


ガノン「うせやろ!?」


ゼルダ「知恵のトライフォースのおかげかしら。なんとなくこの桃の中に命の灯が宿っている気がしてならないの」


ガノン「そんなこと分かるのか!?…やっぱり30年以上も続いてるゼルダシリーズってすごいんだな。むむ、何だかわしの力のトライフォースもこの桃と呼応している気がする…これってまさか、この桃の中にもうひとつのトライフォースを持つ者が…!」


ゼルダ「さぁどうでしょう、ネタバレっぽい発言は置いといて割るわよ。稲妻キック」


ガノン「え?稲妻キックで割っちゃうの?」



パカッ



ゼルダ「!!」


ガノン「こ、これは…」



おじさんとおばさんが桃を割ってみると、なんと中から元気の良い赤ちゃんが飛び出してきました。




ガノン「おお」


ゼルダ「やっぱり」


???「オウケィ…オウケィ……」


ガノン「お、男の子じゃ…」


ゼルダ「なんとかわいらしい…」



子どものいなかったおじさんとおばさんは、大喜びです。



ゼルダ「ガノン、この子を育てましょう」


ガノン「そうだな。よし名前を決めるとしよう。んー、リンクなんてどうだ?」


ゼルダ「ネス太郎にしましょう。かわいいかわいい私のネス太郎」


ガノン「え、ネス太郎…」



桃から生まれた男の子を、おじさんとおばさんはネス太郎と名付けました。
ネス太郎はスクスク育って、強い男の子になりました。


そしてある日のこと、ネス太郎がおじさんとおばさんに向かってこう言いました。



ネス太郎 「ぼく鬼ヶ島へ行って、悪さをしている鬼キャラを退治しようと思います」


ガノン「な、なんと!」


ゼルダ「ネス太郎…」



おじさんとおばさんはとても驚きました。



ゼルダ「ネス太郎や。あそこには私たちよりもキャラランクが高い鬼のようなキャラクターがたくさんいるのよ」


ガノン「そうだ。特にベヨネッタとかゆう鬼は本当に害悪で…」


ネス太郎「おじさん、おばさん」


ゼルダ「…あん?」


ネス太郎「お、おねえさん。僕はおかげさまでそこそこ中堅くらいの強さになりました。いつまでも鬼キャラに怯えるのは…もうたくさんなんです」


ゼルダ「ネ、ネス太郎…」


ネス太郎「厳しい戦いになるのは分かっています。しかし僕は取り戻したいのです。お金という悪魔が産んだ鬼キャラたちがいない、平和な世界を…」


ガノン「ネス太郎やよくいった。本当に返す言葉もない。DLCキャラはもうたくさんだ…」


ゼルダ「分かったわネス太郎。じゃあこれを」


ネス太郎「これは…いのちのうどん」


ゼルダ「MOTHERファンならおなじみの神アイテムね。3つしか作れなかったけど持っていきなさい」


ネス太郎「ありがとう、おば、お母さん…」


ゼルダ「お、お母さんだなんて…泣かせるんじゃありませんネス太郎…」


ガノン「気をつけるんだぞ、何かあったらわしに電話しなさい」


ネス太郎「はい、お父さん…」



おばさんからHP最大回復おまけに状態異常も回復するいのちのうどんを作ってもらったネス太郎は、さっそうと鬼ヶ島へ出かけました。



ネス太郎「うーん、いざ家を飛び出したものの、やっぱりぼくひとりじゃ不安だなぁ…」



ひとりで鬼ヶ島へ行くことに不安そうにしていると、道の途中でイヌに出会いました。



ネス太郎「こんにちわ」


ダックハント「!!」


ネス太郎「突然でびっくりしたかな?ぼくにはPSIってゆう能力があるらしくて、動物とお話しすることができるんだ」


ダックハント「す、すごいですね。ところでどこかへ行かれるのですか?」


ネス太郎「えっと、これから鬼ヶ島へ鬼キャラ退治に行くんだ」


ダックハント「あ、あのカムイや限界クソ野郎がいる鬼ヶ島ですか!?」


ネス太郎「うん、そうだよ」


ダックハント「……もし迷惑でなければ、僕をおともに連れて行ってくれませんか?」


ネス太郎「え?いいのかい?」


ダックハント「僕も鬼キャラには色々つらい仕打ちをうけてきました。だから、ネス太郎さんと一緒になら戦えるんじゃないかと思って…」


ネス太郎「ありがとう。とても心強いよ。一緒にがんばろう。あと、良かったらこのいのちのうどんをあげるよ」


ダックハント「はい!どうもありがとうございます!」



イヌはいのちのうどんをもらい、桃太郎のおともになりました。
そして再び歩き出すと、今度はサルに出会いました。



ディディー「あ、ネス太郎さん、どこかへ行くのですか?」


ネス太郎「やぁディディー。これから鬼ヶ島へ鬼キャラ退治に行くんだ」


ディディー「あ、あのミュウツーや昇竜拳チート汗臭野郎がいる鬼ヶ島ですか!?」


ネス太郎「うん、そうだよ」


ディディー「……もし迷惑でなければ、」



ネス太郎「オゥケィ」


ディディー「何で急に英語!?」



ネス太郎「鬼退治に行きたいんでしょ?まじ卍歓迎。君は本当に強くて大きな戦力になるから是が非でも連れて行きたい。バナナはないけど、このいのちのうどんをあげるからきてくれ!」


ディディー「はい!ありがとうございます!」



サルはいのちのうどんをもらい、桃太郎のおともになりました。



ネス太郎「(だいぶ戦力が充実してきたな。特にディディーの加入は本当に大きい。鬼キャラに対抗できる唯一無二の存在だから彼を中心とした戦いをするのがベストだな。あとひとり、もうひとり強い仲間が集まれば鬼キャラにだって勝てそうなんだけど…)」


ファルコ「ふ~んふ~んふ~~~ん♪」



すると今度は、前からキジが鼻歌を歌いながらこちらへ歩いてきます。



ネス太郎「!!」



ネス太郎は突然歩くのをやめました。



ダックハント「ネス太郎さん?」


ディディーコング「どうかしましたか?」



ネス太郎は立ち止まり頭の中でこう考えました。



ネス太郎「(ファルコだって?これはまずい状況なんじゃないか?たしかどこかの昔話では、イヌ、サル、そして最後のお供にキジという鳥が仲間になったはず。このままだと、このファルコが鳥枠としてぼくらの仲間になってしまう…)」


ダックハント「ネス太郎さん、顔色が悪いですよ…」


ネス太郎「(やつの加入は何としても避けなければならない。このままだと我が軍の大幅戦力ダウンは間違いない。どうするどうするぼく…)」



ファルコ「よお、ネス太郎」


ネス太郎「(しまった!あれこれ考えていたらやつに先手を取られてしまった)」



ダックハント「おおファルコじゃないか、久しぶり」


ディディー「こんなところで会うなんて偶然だね」


ファルコ「偶然だな。ところでみんな揃って何してんだ?」


ネス太郎「(偶然…?そんなわけあるか!ファルコはこの仲間に入るためにわざとこのタイミングで登場したにちがいない)」


ディディー「聞いて驚けよファルコ」


ダックハント「実はこれからね、僕たちはネス太郎さんと一緒に鬼」



ネス太郎「GEOに行くんだ」


ダックハント「え?」


ディディー「は?」


※GEO=レンタルビデオショップ



ファルコ「なんだ、GEOに行くのか」


ネス太郎「ははは、そうなんだ。最近発売されたFATHER2を買いに」


ダックハント「何いってるんですかネス太郎さん!」


ディディー「そうですよ。これから鬼ヶ島へ鬼キャラ退治にいくんじゃないですか」


ファルコ「何!?あ、あのリュカやウィッチタイムう〇こBBAがいる鬼ヶ島かよ!?」


ネス太郎「あ、えーっと」


ファルコ「そうならそうと早く言えよ。だったらオレも行ってやるぜ。お前たちだけじゃ不安だからな」


ダックハント「本当かいファルコ!?」


ディディー「ありがとう!」


ネス太郎「あ、あのねファルコ。べ、別に無理してこなくてもといいんだよ。てゆうかこないでほしいんだけど」


ファルコ「お?その腰に付けてるのはいのちのうどんじゃねえか。オレによこせよ」


ネス太郎「え、それは…」


ファルコ「よぉーし、鬼ヶ島へ出発するとするか。オレが無双してやる」


ダックハント「よぉーし行こう!」


ディディー「ぶった倒してやろうぜ」


ネス太郎「(動物ってみんなバカ)」



そのあと、イヌ、サル、キジとともに鬼ヶ島へ行きましたが、大将戦のキジが2タテされ、ネス太郎たちは敗北してしまいました。ネス太郎は黒電話の受話器をとります。




プルルル…




ガノン「お?ネス太郎か。どうしたそんな声をして。えーと、今のランクは…ネス太郎はBランク。ダックハントはCランク。ディディーコングはSよりのAランク。ファルコはFランクだな。ってわしは何言ってるんだ。」


ガノン「ん?休むのか?パパももう今日は休もうと思ってたところだ。冒険の記録はつけといたよ。おやすみ…」



めでたしめでたし


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1545→1552[5勝2敗]
桃太郎×スマブラ。多分こんなことをしてるのは自分だけなんじゃないかと思う


2018年2月9日 21時14分に投稿

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コメント

2018年2月12日 15時42分

ドンブラコが

ドフラミンゴ、ドフラミンゴに見えて楽しかった