なんだコイツ。
1戦目、Nairoがまさかのディディーを選択したことで会場が少し沸く。まあ、彼が今までに使ったことのないキャラを突然ポケットから出してくることは少なくない。クッパやルキナなどの前例もある。
とはいえ、ディディーなど想像しえないに決まっている。何しろ、Salemはものの一ヶ月前にZeRoを倒してEVO 2017を優勝したばかりだったので、ディディーの対策レベルは相当高いに決まっている。
しかし、試合が進むにつれて、少しずつ「アレ? マジで勝つんじゃね?」と会場の雰囲気が変わっていったことは見て取れる。確かに、無駄に上手い。実際も3-1でSalemを退け、勝者側決勝に駒を進めた。
ある日突然、ポケットから出したキャラでSalemに勝つ男。それがNairo。
ちなみに、直後にAllyもSalemに対して同じことをしようとしたが、こちらは敗れている。
今大会2回目のマッチアップであり、勝者側準決勝での対戦ではESAMが勝っている。勝ち上がった勝者側決勝でZeRoに善戦の上敗れたESAMと、敗者側準決勝でFatalityをボコボコにしたNairoが勝ち上がって同カード二度目の対戦が実現した。
Nairoは界隈に於いて屈指の人気を誇るので、基本的にどの試合も観客に応援されることが多いプレイヤーである。だが、5戦目の両者1ストックになったときのチャントが互角だったことからも見ていて楽しい試合である。
前バージョンの上、このときは今と大会ルールが違ってドルピックタウンなどのステージが選択可能だったり、今では見られないNairoのブラックピットが見られたのも、自分の中ではポイントが高く非常に好きな試合である。
スマブラXか?
5戦目、お互いバースト%で一分半ほど続く緊張感たるや。
ゼロサム対シークという、もはや「伝統の試合」との形容が似合うカードからは、この試合をピックアップせざるを得ない。S+tier大会MKLeo Saga。top 8を懸けての戦いである。
直近でZeRoを倒したMr.Rも、流石のNairoが相手だと完全アウェーな中での戦いを強いられている訳だが、それを抜きにしてもMr.Rの安定感は凄い。
もはや5戦目の盛り上がりは圧巻で、何度も見たカード・マッチアップなのに、周りもここまで熱くなれるのはこのゲームがまだ愛されている何よりの証拠だろう。
観客の声が近くて臨場感があるのも良かった。
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