常に最強の自分をイメージしたら理想を抱いたまま溺死した件

試合に赴く際の心構えというか、気持ちの整え方。

その一、調子の良い時の感覚は立ち回りを狂わせる。そんな物は捨てる、忘れる、信じない。

その二、自分は雑魚で、相手は遥か格上なのだと認識する。常に緊張感を持ち、絶対に手を緩めない。

その三、死ぬな。死にそうになったら逃げろ。そんで隠れろ。運が良ければ隙を突いてぶっ飛ばせ。


最近ようやく気付いたが、自分は好調時の感覚を忘れられず、気が付けばそのイメージのまま立ち回ることが多かったようだ。

調子が良い時は、自分で言うのもなんだが、平常時より一回り以上強いと思う。

細かな動作一つ一つを思いのままにコントロールして、なおかつ早いゲームスピードに思考が追いつき、読み合いを仕掛けたり押し引きを工夫する余裕すらある。

けれど平常時の自分がそれを真似しようとすると、中身の無い形だけのフェイント、早く動かすことだけに手一杯で気が付けば同じ動きばかり、挙句技を強引に当てに行ってばかりであっさり処理される。

ならば真似しなければいいのだが、タチの悪いことに無意識下でそちらに寄って行ってしまうようなのだ。

また、単純に好調時のイメージを捨てるだけでもダメだ。

読みという名の甘えたお願い行動に頼ってしまったり、思考にウェイトを割きすぎて動作が緩慢になったり、気持ちが乗り切らず思考速度が低下したり、考えて立ち回っているつもりでもお決まりのパターンで行動していたり。挙句、最後には戦い方を忘れてクソ雑魚化してしまう。


では、平常時は何を意識して立ち回るべきか。それをまとめたのが、先の三箇条である。

一つ目は、甘えや理想や欲望に身を任せず、必ず画面を見て行動することを意識する。

二つ目は、ガン待ちだろうとなんだろうとあらゆる場面で手を緩めないために、心の枷を取り払うための心構え。

三つ目は、徹底したリスク管理とガン逃げを実現させ、戦いの基本を思い出させてくれる有難い教え。

苦しくとも耐え忍び、最後まで身を引き締め、持てる全てを出し尽くす。

急がば回れとはよく言ったものだが、これを意識して試合に集中すると、絶好調時の7〜8割くらいに到達できたと思う。今後も日を開けて繰り返し再現性が確認できれば、かなり安定して力を発揮できるかもしれない。


勿論、調子が安定するようになったとしても地力が伸びたり経験が補える訳ではない。あくまで波のある戦闘力の底上げで、最大値はそのままだろう。

それでも悩みの一つに解決の兆しがあったのは確かなので、今後もこの調子で一つ一つ課題を克服していきたい。


2019年5月22日 00時28分に投稿

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