意識外からの攻撃には、人は反応できない。
今日のバイト先での出来事。
「よく切れるから気をつけて洗ってね」と手渡された包丁。それは骨なども切れる本当に鋭い包丁。
わたしはソレを本当に気をつけて洗い、本当に気をつけて拭き、壁にかけた。
わたしの手からは血が滴り落ちていた。
あり得ない。
気をつけてと言われ、だからこそ本当に気をつけたのに。わたしがビルゲイツだったら新しいソフトを開発できたくらい手元に集中していたのに。
ソレと手を見比べて、わたしは結論に至った。わたしの綺麗な手に風穴をあけようとした正体は、ソレではなかった。ソレの隣にあった、あまり切れない包丁だったのだ。
わたしはその事実に気がついた瞬間、こんな悟りを開いた。
『真の敵は、意識外にいるものである。』
人はいくら気をつけていたとしても、意識外のものには反応できない。これは様々な漫画や創作物でも取り上げられている。
もし全ての物事に対し、意識を集中させることが出来たなら、それはもはや人ではないだろう。あの織田信長でさえ重臣であった明智光秀に敗れたのだ。こんな庶民のわたしが様々な方向に目を向け気をつけることなどできるはずがない。
ならばわたしは、わたしに出来ることをすれば良い。
流水で洗い、指で挟むように止血をしながら、わたしはそんなことを思った。
アーーーーーーーー!!
(この経験、スマブラに転用出来んじゃね?
怪我の功名って事で、、、意識外のスマッシュをお相手にぶち当てるべし!!
、、、りやしえみさん、指の件はご愁傷様です!!
どうかお大事に!!
アーーーーーーーー!!!!)