(8)アイテムありの民、VIP入った日記

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9 最後になった初スマ後編~巣立ち~


初スマ帰りの電車の中、ふと考えていた。


自分はしばらく初スマ晩年最下位候補だったが、今は決勝ラウンドに2回行けた人になった。


スタッフさんの言葉を思い出す。

「予選抜け最有力候補ですよあなた。」


初スマ晩年最下位候補時代、決勝ラウンドの試合を見て、こんなに上手いんならはよVIP行けやwなんて頭の中で呟いていた。が、今は僕がそれを言われているであろう立場だ。(初スマVIP未満の部は、VIPに到達すると出場資格を失う)


僕はこのまま初スマに出続けたら、優勝するまで決勝ラウンド進出候補として恐れられ、いろんな人からVIP行ってくれやと言われるんだろう。


そんなことを続けて、初スマに、そこの参加者にどんなメリットがあるんだろうか。

反論の答えが出なかった。

(個人の考えなので、今初スマ優勝を目指している人全員にやめろというつもりはないです。考えも目指す目標もやりたいことも環境も人それぞれ。)


だから覚悟した。


クロムをVIPに入れよう。初スマ出禁になろう。


途中、色々あってネット回線がダメダメになった時期があった。しかし今は改善され、普通にオンライン対戦に潜れる。が、クロムでだれかと乱闘で潜ることはしていなかった。オフ交流会にちょくちょく参加して、オフ慣れさせていたクロムの感覚が狂う可能性が怖かったからだ。


しかし、初スマにはもう出ないと決めた僕にはもうその恐怖は関係ない。


次の日、帰宅した僕はスマブラSPと一緒に予約したスマブラ仕様のプロコンを手にした。スティックがイカれて2回任天堂に送った、大切な相棒だ。


予約した時、まさかアイテムなしタイマンをするようになるなんて1ミリも思っていなかったな


クロムでだれかと乱闘に潜る。

最初こそ操作感の違いで崖上がり読み横スマが空振りしたり、めちゃくちゃ強いダックハントに3タテくらったりしたが、なんとか調子を取り戻す。

そして次勝てばおそらくVIP入りの対戦、相手はジョーカー。

初スマで嫌なほど見た相手だ。

最後はその場上がりを読んで、渾身の横スマをパナす。


リザルト画面。


運命を変える!(CV杉田)


『オフで出会ったみんな、ありがとう。』


VIPマッチに参加可能になりました」



次回、最終回


EIN
2022年5月16日 21時21分に投稿

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